硬い=腰に良い
ではない
腰の負担を決めるのは硬さそのものではなく、体重が集中する部分がどれだけ沈むかです。
「朝起きたときがいちばん腰が重い。動いていると楽になる」。このパターンのときだけ、寝具を見直す価値があります。
まず切り分ける
時間帯で原因が見える
朝がいちばん重く、動くと楽になる→ 寝具・寝姿勢の可能性があります
夕方に向けて悪化する→ 日中の姿勢・座り方 → 座り方と椅子
時間帯に関係なく痛む/しびれる→ 受診が先です
この切り分けをせずに寝具を買うと、原因が別のところにあった場合、費用だけがかかります。まず1週間、いつ痛むかを記録してください。
沈み方で決まる
仰向けで寝たとき、体重は腰(骨盤まわり)と肩に集中します。ここが沈みすぎると、腰が落ちて背骨のS字が崩れます。逆に硬すぎると、腰が浮いて支えがなくなります。
つまり必要なのは、「腰は沈みすぎず、肩は逃がす」という部分ごとに違う支え方です。硬い・柔らかいの1軸では決まりません。
確認の仕方は簡単です。仰向けに寝て、腰の下に手のひらが入るか。
・すっと入って隙間が大きい→ 硬すぎる可能性
・まったく入らない・腰が落ちている感覚→ 柔らかすぎる可能性
・手が軽く触れる程度→ 合っている可能性が高い
体格と寝姿勢
体重が重い人ほど、しっかり支える硬さが必要になります。同じ製品でも、体重によって沈み込みが変わるためです。「腰に良いマットレス」に単一の正解がないのはこのためです。
横向きで寝る人は、肩と腰が沈む余地が必要です。硬すぎると肩が圧迫されます。
うつ伏せで寝る人は、腰が反りやすく負担が増えます。寝姿勢自体を変えるほうが効くことがあります。
そして枕の高さ。マットレスを替えると沈み込みが変わるため、枕も合わなくなります。セットで見直すのが原則です。
体格と寝姿勢に合わせた硬さの選び方を見る
同じ製品でも体重により沈み込みが変わります。硬さの選び方は公式サイトでご確認ください。
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- 感じ方には個人差があります
- 痛みが続く場合は医療機関にご相談ください
素材ごとの傾向
大きく3系統
高反発ウレタン:押し返す力が強く、沈み込みが少ない。寝返りが打ちやすい傾向。
低反発ウレタン:体の形に沿う。寝返りは打ちにくい傾向。温度で硬さが変わるものがあります。
スプリング(コイル):部分ごとの支えを作りやすい。通気性に優れる傾向。構造により感触が大きく変わります。
腰の負担という観点では、寝返りの打ちやすさが重要です。寝返りは血流と体圧の分散のために必要な動きで、打ちにくいと同じ部位に負担が集中します。
もう1つ見落とされるのが通気性です。寝床が蒸れると睡眠が浅くなり、翌朝の疲労感につながります。
高反発タイプの構造と反発力を確認する
素材や構造により寝心地が変わります。詳細は公式サイトでご確認ください。
- 掲載内容は各社公式サイトの公表値です
- 感じ方には個人差があります
- 痛みが続く場合は医療機関にご相談ください
替えどきの判断
・中央がへこんでいる(横から見て沈みが分かる)
・寝返りのたびに目が覚める
・朝の腰の重さが、以前より強くなった
・使用年数が長い(素材により異なりますが、へたりは必ず進みます)
・別の場所で寝ると、朝が楽(旅行先などで比較できます)
最後の項目が最も分かりやすい判断材料です。環境を変えたときに症状が変わるなら、寝具の影響が大きいと考えられます。